
さようならアトピー 〜アトピー完治への実践〜
本人とその家族の思い
アトピーの息子を連れて外出するのは、正直嫌でした。
あまりにも酷い状態で、手足には包帯をグルグル巻いていたものの、
顔に巻く訳にはいかず、そのまま外出すると、
知らない方々のつぶやきや視線が気になったからです。
「かわいそうに…なんとかしてあげたらいいのに…」
こんな言葉はよく耳にしたものです。
そんな事言われなくても、なんとかしたいのは、親である私たちは常に考えています。
また、ステロイド剤の抱える課題について知った私たちは、苦労をすることを覚悟の上で、
自然治癒力を信じ、薬を使用しない方針で、息子の完治を目指しました。
これにも、知人からは強い反論がありました。
「頑固に薬を使わないなんて、親の勝手だ。当の本人は苦しいばかり。」
「一度、薬を使ってすっきり直してからキープすることを考えるべきだ!」
何度、この様なことを言われたのか分かりません。
その当時は結果が何も出せていないために、自分の考えを言うことはグッと我慢したものです。
そうしながらも内心は、
「絶対に完治させてやる!実際に完治した人はたくさんいるし、アトピーに関する勉強をしまくればできるはずだ!」
と思っていたのです。
本当に様々なことを学び、試してきた結果、息子は完治しました。
この過程で、私はとても大切なことを学んだ気がします。
誰がどう言おうと、一番苦しいのは本人であり、
治ったらいいのに…と願いながら生活をしているのは本人であることを忘れてはいけません。
「可哀想に。辛いだろうなぁ。」
こんな思いで、アトピーで苦しんでいる方に接することは特に問題は無いと思いますが、
決して、好きでアトピーに苦しんでいる訳でもなく、個々に何らかの努力をされているはずである、
ということを絶対に忘れてはいけないと思います。